ベトナムは1月1日の太陽暦の正月ではなく、その後の旧正月(テト)を盛大に祝う。ダナンはこの時期、お店が閉まるので極端に生活しにくくなるためこの時期は毎年非旧正月文化圏へ移動することにしている。
今年はヨーロッパ・ドイツを中心に旅行を計画した。ANAのマイルを利用して、特典航空券発券可能なルートを探す。
特典航空券は様々なルールがありそのルールに沿ったルートを選択しないと発券ができない。また、ネットからオンラインで発見できないパターンもあるので、ルールに合ってる航空券でもオンラインでは発券不可と出ることがある。これについては、ルールを理解した上でANAに電話することで対応してもらえる事がある。今回も電話による問い合わせ、ルールの確認のため折り返しもらって・・・というようなやりとりをした。
特典航空券は通常よりかなり安い値段で発券できるが、手間もかかるし、予約のキャンセルを狙うのでルートも直前まで確定できないことがある。目的地や時間が決まっている場合は難しいが、私のように国外脱出が目的であればルールを組み合わせてパズルのようにルーティングを楽しめる。
発着地
とりあえず大雑把に今回の目的地はドイツと決めた。その上で、まずは発着国の選定をする。というのもスターアライアンス特典航空券のルールに同一国・同一ゾーン発着というのがある。私が住んでいるベトナム・ダナン(DAD)から出ているスターアライアンス線はアシアナ航空のみで韓国・仁川(ICN)経由となり選択肢が限られる。そこで、発着地までは別途移動すべくダナンから直行便がある周辺のハブ空港を発着地として調べる。今回は、シンガポール(SIN)・クアラルンプール(KLA)・バンコク(BKK)と調べて最終的にバンコク・スワンナプーム空港(BKK)-フランクフルト(FRA)のルフトハンザ航空に決定した。長時間便ということで往復違う航空会社にしようと調べたら帰り便(FRA-BKK)はタイ国際航空があったのでこちらを発券することにした。(スターアライアンスの特典航空券は片道発券できない)
ダナンから発着地バンコクまではベトナム航空券を別途発券した。ベトナム航空は近距離だとLCC並みの値段で出していることがあり、エコノミーでも預け入れ荷物の制限が寛容なので今回のような計画では非常に助かる。
ストップオーバー
スターアライアンス特典航空券には往復どこかで一回ストップオーバー(24時間以上の途中降機)が許されている。これは言い換えると、ヨーロッパ周遊内で一回無料のフライトを追加できるということ。スターアライアンスが定義する同一ゾーン内でなくてはいけないなどルールがあるが、うまく活用できると同じコストで旅行できる場所が増える。
今回はドイツ・フランクフルト(FRA)からミュンヘン(MUC)へ陸路で移動しミュンヘンからオランダアムステルダム(AMS)へのフライトをこのストップオーバを利用して無料で追加した。帰路はアムステルダム(AMS)からベルギーブリュッセル(BRU)まで陸路で移動し、そこから特典航空券の帰路が始まりブリュッセルから再びフランクフルトでトランスファー(2時間)でバンコク(BKK)へ戻るという行程となる。陸路絡めて複雑になったが結局スターアライアンス特典航空券として発券した行程は以下の通り。
往路: バンコク(BKK) – フランクフルト(FRA)
帰路: ミュンヘン(MUC) – アムステルダム(AMS) – ストップオーバー – ブリュッセル(BRU) – フランクフルト(FRA) – バンコク(BKK)
往路の終点:フランクフルト(FRA)と帰路の始点ミュンヘン(MUC)が異なるのも同じゾーン内であればOK(オープンジョー)。ヨーロッパ3カ国・4都市周遊して4レグ航空機移動は全てビジネスクラス。費用はトータル94,000マイル+64,590円だった。
次回に続く