ベトナムで新型コロナウィルスにおける賃貸不動産の価格変動を調査

ベトナム・ダナン市での賃貸不動産価格変動を調べて公開しています。年初から比較して平均4.68%の家賃下落を観測しています。

去年の秋頃にSumica(すみか)という不動産情報アプリをiOS/Andorid向けに提供して、ベトナム・ダナン市の賃貸物件情報を提供しています(ホーチミン市は現在準備中)。Sumicaについては紹介ビデオがあるのでこちらも良かったら見てください。

Sumica紹介ビデオ

Sumicaでは様々な方法で不動産広告を調査して。Sumicaの持っている賃貸不動産のデータを分析することで新型コロナウィルスにおける賃貸物件オーナのセンチメント(市場心理)を知ることがこの調査の目的です。

ヒートマップ

価格のインパクトが大きい地域をヒートマップで表現しています。

現在のところ、ダナン市全域ではやはり中心部よりもリゾートエリアで価格下落が観測されています。新型コロナウィルスによる感染を防ぐために早くから中国・韓国からの入国を制限したためと考えられます。

価格トレンド

月次で集計して平米単価あたりの平均変動率を集計しています。以下はまだ新型コロナウィルスにおける影響が少ないと考えられる2020年初からのデータとなります。

2020年初からの賃貸価格の推移

ベトナムではテト(Tet)という旧正月を祝う習慣があり、この前後で切り替わる賃貸契約も多くあります。不動産価格がずっと右肩上がりなベトナムではここで一旦例年通りの+14.67%の賃料の上昇が観測されていました、ところが3月以降は一転4.68%の下落を観測しています。これは、新型コロナウィルス感染を防ぐための対策が始まり長期滞在の外国人が減ったことで空室率の上昇から価格下落に転じていることがが推測されます。

ベトナムにおいては、新型コロナウィルスの感染数増加は沈静化しようとしていますが、経済的なダメージは根深いと考えており、来月以降どうこの値が変化していくか注目しています。何か面白いことがわかったらまたここでもご紹介いたします。


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